クリスマスは、あらゆる子ども達がプレゼントを心待ちにしていますよね。
そんなクリスマスシーズンに、千葉市が「サンタクロース大作戦」という寄付活動を呼びかけました。
「サンタクロース大作戦」は、事情があってプレゼントをもらえない子ども達に、プレゼントを贈るというものです。
ここでは、多くの注目を集めた「サンタクロース大作戦」についてお話していきます。
目次
千葉市がAmazon活用でサンタクロース大作戦!
千葉市が行ったサンタクロース大作戦は、2019年12月14日に千葉市が発信した寄付の呼びかけです。
注目を浴びた点は、通販サイトAmazonの「欲しい物リスト」を活用したという点。
千葉市長である熊谷俊人氏もSNSに載せています。
Amazonほしい物リストを活用して児童養護施設や乳児院の子どもたちへ図鑑やおもちゃをプレゼントする「サンタクロース大作戦」 を展開します!(市も生活用品等は寄贈していますが、娯楽用品までは行き届かないため、今回のプロジェクトとなりました)https://t.co/IPH6j4Gp94
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) December 13, 2019
内容は児童施設の子ども達にプレゼントを贈るための寄付活動です。
また、家族と同居していても、親の育児放棄などで、幸せなクリスマスを過ごせない子ども達もいますよね。
児童施設にいる子ども達だけでなく、このような事情がある子ども達も、寄付の対象となりました。
Amazonの「欲しい物リスト」を利用した理由は?
恵まれない子ども達にクリスマスプレゼントを送りたいと思っている方は、大勢いると思います。
ですが、何を送っていいのか分からない、喜んでもらえるプレゼントを知らない。
そのような理由のために躊躇してしまう方も一定数いるかと思います。
そこで、児童施設などに依頼し、Amazonの「欲しい物リスト」に、子ども達が必要としている物を入れておいてもらいました。
そして、その「欲しい物リスト」を、一般に公開してもらうことにしたのです。
こうすることで、子ども達が何を必要としているのかが、一目でわかるようになりました。
千葉市は、この「今時のシステム」を有効活用して、子ども達を喜ばせようとしたのですね。
児童養護施設への寄付は3日で集まる
千葉市のサンタクロース大作戦は、良い結果を出すのが、思った以上に早かったのも注目されました。
驚くことに、千葉市内の児童養護施設への寄付は、わずか3日で集まってしまったのです。
千葉市によると、Amazonを使った寄付活動は、実は今年2019年に初めて行われたのだそうです。
それにも関わらず、多くの人が寄付に賛同・参加し、必要なプレゼントが全て集まってしまったのですね。
寄付先の施設なども、驚きと感謝でいっぱいのようで、感動の言葉をインターネットなどに載せ始めたそうです。
そして、この大成功を受けて、千葉市は、サンタクロース大作戦の継続を前向きに考え始めました。
熊谷俊人氏はSNSで今回のサンタクロース大作戦についてお礼と今後についてメッセージされています。
サンタクロース大作戦はあっという間に各施設が必要としているものがプレゼントされました。多くの皆さまのご支援に感謝します!
「ギフト券とかを用意しておけば出遅れた人もプレゼントできる」等、様々なご意見を頂いたので今後に生かしていきます。 https://t.co/bS7New04ch— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) December 15, 2019
児童施設は、必要物資の確保に追われ、娯楽の物がどうしても不足しがちになります。
でも、このサンタクロース大作戦の成功が、新しい扉を開くきっかけになるかもしれませんね。
千葉市のサンタ大作戦に注目が集まった理由
さて、千葉市のサンタクロース大作戦は、なぜここまで大きく注目されたのかが気になりますよね。
ここでは、そのことについて考えられる、いくつかの理由を見ていきたいと思います。
まず外せない理由の1つは、Amazonという、現代生活に合ったツールを使ったからというものです。
一般的に寄付というと、募金だったり口座に入金をするものと考えている方が多くいるかと思います。
募金箱にお金を入れる、口座の手続きがめんどくさい。
そんなふうに考えて寄付をためらってしまう方もいたかと思います。
ですが、Amazonのような多くの方になじみのあるツールで、ボタン1つでできるのであれば、寄付しても良いかなと感じ行動に移された方も多かったのではと感じます。
現代生活には欠かせないAmazonを使うというニュースで、多くの人の目に付きやすくなったこと、これも注目理由の1つです。
従来の寄付活動は、アナログなやり方だったり、WEB上から申し込みができる程度のもの一般的でした。
そのため、せっかく寄付活動をしても、多くの人に知られにくいのが現状でした。
ところが、日本には、Amazonを日常的に使っている人が相当数いますよね。
そのAmazonを利用しての寄付活動ということが注目を浴びたことの理由の1つです。
もう1つの理由は、「必要とされている物を確実に寄付できた」という点ではないでしょうか。
物品を寄付する場合、従来は、「寄付者が贈りたい物を一方的に贈る」という形でした。
この点に関しては、疑問を感じる人が多く、物品の寄付に賛同者が集まらない原因の1つにもなっていたようです。
でも、「相手が必要としている物を確実にプレゼントできる」というのは魅力的ですよね。
寄付者も、寄付される側も喜ぶ理想的な寄付の形であることも、注目を集める理由の1つとなりました。
千葉市のサンタクロース大作戦についてSNSでの評判は?
千葉市のサンタクロース大作戦についてSNSでの評判をピックアップしてみました。
千葉市が通販サイト「アマゾン」の「ほしい物リスト」を利用して、養護施設や乳児院の子に必要な物約110品を募ったところ、3日間で全てが集まった……良い試み。まだまだ日本も捨てたもんじゃないな。(続)
→ 施設児童に「サンタ作戦」 千葉市、おもちゃ寄付続々https://t.co/EMXlv6vTIa— 伊丹和弘@マリサポ兼記者 (@itami_k) December 23, 2019
千葉市がサンタクロース募集したら募集枠が瞬殺でした、という話。他の自治体でもやってほしい。サンタは意外に沢山いるかもしれないので。:児童養護施設がAmazonほしいものリストを公開「サンタクロース大作戦」→Togetter https://t.co/jvZAsYl1yR @togetter_jpさんから
— 八谷和彦 (@hachiya) December 17, 2019
Amazon欲しい物リスト活用で児童養護施設や乳児院の子どもたちへプレゼント
↑
優しいサンタたちの支援で、一瞬で欲しい物リストが消えた。他の自治体も是非やってくれ。自分に物買うのやめて支援するぞ。大人になると、本当に欲しいものなんてそんなにないんだ。
https://t.co/cWZlEiYXsu— Konanタワリーマン (@konantower) December 17, 2019
ワシ、サンタさん🎅になり損ねてしまった😢。
Amazonのほしい物リストの良い使い方。千葉市、児童養護施設で「サンタクロース大作戦」という物凄い名案→サイトを開くと泣いてしまった https://t.co/hTXqBMwXVS @corobuzzより
— サンタ🎅になった💗まっちゃん (@greentea_papa) December 19, 2019
千葉市の「サンタクロース大作戦」、あっという間に作戦完了してて笑った。世の中のサンタさん仕事早すぎ(^^)
— ミッチェル (@mitchell0619) December 18, 2019
Twitter上では、多くの方が千葉市のサンタクロース大作戦について触れていました。
中でも多かった意見が、自分も寄付したかったけれど見たときには既にすべての品物が寄付された後だったという内容。
多くの方がAmazonの欲しい物リストを見て、寄付しようとしたことが伺えました。
来年は、多くのサンタの気持ちが届けられるように改善されていると良いですね。
まとめ
千葉市のサンタクロース大作戦は、Amazonの欲しい物リストを有効活用した、画期的な寄付活動です。
そのお陰で、子ども達が本当に必要としている物を、確実に寄付するという結果につながりました。
更に、寄付が3日で全て集まったという点も、話題になりました。
現代向けのツールを活用したことで、短期間での大成功が収められた寄付活動といえるでしょう。
千葉市はこの成功を受け、これからも同じような寄付活動を継続したいという考えでいます。
そして、千葉市だけでなく、他の自治体でも同じような活動があるかもしれません。
児童養護施設に多くのサンタが贈り物を届けてくれる。
来年のクリスマスは、そんなクリスマスになることを心から祈っています。