使用済み切手を寄付すると、それを通じて、世界各地に様々な貢献をすることができます。
では、なぜ使用済み切手の寄付が社会貢献につながっていくのでしょうか。
ここでは、使用済み切手の寄付の仕組みや詳細についてお話していきます。
又、あなたも今日から寄付できる、使用済み切手の寄付先についても紹介します。
目次
切手の寄付について
日本には、使用済み切手を寄付できる寄付先が各地に点在しています。
その寄付先に、使用済み切手を寄付すると、その寄付先から使用済み切手が、切手収集家に販売されます。
引用元:公益財団法人 日本郵趣協会
実は、使用済み切手を買い取ってくれる切手収集家という人たちは、思った以上に多いようです。
切手の種類はもちろん、消印も、彼らの収集の対象となっているのです。
その人たちに使用済み切手を売り、そこで得た収益を、日本や世界の各地に寄付しているというわけです。
ちなみに、切手も消印もコレクションの対象となるため、使用済み切手を寄付する際は、少し注意が必要です。
それは、「切手の周りを1cm以上離して切り取って送る」ということです。
引用元:ジョイセフ公式サイト
また、長い消印の場合には、日付と地名が残るように切り取る必要があります。
引用元:ジョイセフ公式サイト
このようにしないと、切手や消印の端が切れてしまったりして、価値が落ちてしまうのです。
又、折れている切手・破れている切手・汚れすぎている切手も、同様に価値が落ちてしまいます。
価値が落ちてしまうと換金できないので、切り取る時は気をつけてくださいね。
使用済み切手で寄付できる仕組み
では次に、使用済み切手が換金され、寄付されていく仕組みについてお話します。
まず、使用済み切手を寄付先に送ると、その切手が、寄付先から切手収集家に売られていきます。
そして、換金された後、そのお金が各団体の事業費として使われるようになります。
寄付先が医療事業を行っている場合は、寄付先の社会貢献事業の経費になります。
また、「自身では社会貢献事業をしていないが、社会貢献事業を行う団体と提携している」という寄付先もあります。
この場合は、そこの寄付先と提携している団体の、社会貢献事業の経費になります。
社会貢献事業の経費の内訳は、主に、開発途上国の教育費や人材育成費が主となります。
又、開発途上国の人たちのワクチンの代金など、医療事業費にも使われます。
残念ながら、希望する国・希望するお金の使われ方をこちらで選ぶことはできないようです。
でも、使用済み切手が、様々な形で世界の役に立っているということは事実です。
使用済み切手で寄付できる寄付先まとめ
使用済み切手を寄付できる寄付先について紹介していきます。
日本キリスト教海外医療協力会
最初に紹介する寄付団体は、「日本キリスト教海外医療協力会」です。
日本キリスト教海外医療協会は、日本の国際協力NGOの中でも、最も歴史が長い団体です。
そのため、実績が豊富で、医療事業団体としての信頼も群を抜いています。
ここに使用済み切手を寄付すると、開発途上国への人材支援や教育支援の経費として使われます。
物資の支援ではなく、人材支援や教育支援に特化しているという点が特徴です。
シャプラニール
次に紹介する寄付団体は、南アジアを中心とした国の支援を行っている「シャプラニール」です。
引用元:シャプラニール公式サイト
シャプラニールでは、使用済み切手の販売で得たお金を、開発途上国の防災のための研修費に使います。
また、家事使用人として働く女の子たちが、楽しみながら料理を学ぶための教室の運営費にも使われます。
開発途上国の人たちが、安全で豊かな暮らしを贈るための支援をしていることが特徴です。
使用済切手、未使用切手の他にも、はがき、使用済カートリッジ、金券、テレホンカードなども寄付の対象になっています。
もし、使わない対象品があれば、一緒に封筒にいれて郵送することで寄付できますよ。
世界の子どもにワクチンを日本委員会
次に紹介する寄付先は、NPO法人の「世界の子どもにワクチンを日本委員会」です。
この法人は、団体名の通り、使用済み切手で得た収益金を、開発途上国の子どもたちのワクチン代として寄付しています。
使用済み切手の他にも、古本・ペットボトルキャップ・古着・中古貴金属など、幅広い寄付を受け入れています。
ジョイセフ
ジョイセフ(JOICFP)は女性を取りまく問題について支援を行っている国際協力NGO団体です。
ジョイセフでは、使用済切手はもちろん、ランドセル、文房具、筆記用具、書き損じはがきなども寄付対象になっています。
公式サイトには、使用済切手用の収集ポケットの型紙も用意されています。
引用元:ジョイセフ公式サイト
ダウンロードをして使用することが出来ますので、ジョイセフに切手の寄付をする場合には、ぜひ利用されてください。
気軽に切手の寄付ができる収集ボックス
学校や商業施設では収集ボックスを設置し、使用済切手の寄付を呼びかけているところもあります。
個人で送付するのはハードルが高いけれど、収集ボックスや寄付の呼びかけがあれば気軽に寄付を行えますよね。
使用済み切手をお預かりしましたのでモーニングジャムさんへ送りました📻😃
イオン店でも収集ボックスを設置していますのでぜひ利用してください📮#使用済み切手 #エフエム福岡 #FM福岡 #モーニングジャム #ジョイセフ #北九州 #FM #国際協力 #コレクター #北九州スイーツ88 #イオンモール八幡東 pic.twitter.com/qros0Nz2QC— お菓子のリーフ (@leaf_cake) 2019年4月10日
全国の #シティリビング が共同で行う #シティOLエイド 。仙台では87社が使用済み切手の回収に参加してくれました。切手はジョイセフを通じて収集家に買い取ってもらい、途上国の妊産婦や女性支援活動に役立てられます。みなさん、ご協力ありがとうございました!! #シティリビング仙台 pic.twitter.com/FLyWx2zoow
— シティリビング仙台 (@cityliving_sd) 2017年9月6日
こんにちは!お客様から送付&社内で使用済みの切手が、この度段ボール一杯に集まりました!集めた切手は、開発途上国の女性の命と健康を守る活動をしている“ジョイセフ”へ発送いたします。今回で3回目のこちらの取り組み、これからも多くの人の笑顔が見られますように(^^) pic.twitter.com/LeqbqZR3Eg
— 辛子明太子のやまや (@yamaya_fan) 2017年2月22日
もしかしたら、あなたの近所の公共施設などでも収集ボックスが置かれているかもしれません。
個人で切手の寄付をする場合、送料は自己負担になりますが、収集ボックスを利用すればその負担もなく寄付を行うことができます。
切手の寄付をお考えの方は、ぜひ収集ボックスを探してみてくださいね。
まとめ
使用済み切手を寄付すると、切手収集家に売られて換金され、そのお金が各方面へと寄付されます。
その寄付が、開発途上国の医療や教育・安全などへの貢献に役立っているのですね。
使用済み切手の寄付先は、日本各地にたくさんあります。
団体ごとに特徴があるので、「ここに寄付したい」と感じた団体に寄付するといいですね。