日本の名城の城主になれる…お城や歴史ファンでなら、誰もが1度は憧れる夢ですよね。
実は、お城によっては、寄付をすることで「一口城主」という城主にしてもらえることを知っていますか?
お城のために役立てて、城主にまでなれてしまうなんて最高ですね。
ここでは、寄付で一口城主になれるお城・一口城主になれる寄付の方法をまとめました。
寄付で一口城主になれる城を紹介!
寄付をすることで一口城主になれるお城は、全部で5つあります。
どのお城も、そうそうたる名城ばかりですが、ここではその5つのお城を詳しく紹介していきます。
熊本城
熊本県の震災で被災してしまったことが記憶に新しい熊本城は、寄付で一口城主になれるお城の1つです。
震災直後は一口城主の制度を休止していましたが、今は新体制で、「復興城主」を募集しています。
復興城主になると、感謝状や城主手形が発行され、寄付金が高くなるほど、特典も多くなります。
寄付されたお金は、もちろん、熊本城を復興するために積み立てられ、有効に使われます。
二条城
江戸幕府15代将軍・徳川慶喜公が大政奉還を行った二条城でも、一口城主を募集しています。
【まー虎お城図鑑】1
「二条城」京都市中京区
慶長8年 徳川家康が御所の守護や上洛時の滞在用に築城。以降、拡張や焼失を経て現在の形になる。15代慶喜が二の丸御殿内大広間にて「大政奉還」を表明した事で江戸幕府の幕が降ろされる。平成6年世界遺産登録。別名:旧二条離宮
築城期:1603年 pic.twitter.com/hRIGcTuRLA— まー虎 (@4z8IL9H5FujKqcm) January 21, 2020
国宝の二の丸御殿などがある二条城は、これらを受け継ぐための修復資金が不可欠です。
二条城は、2011年からの20年の間、本格的な修理事業を行っているため、一口城主を幅広く求めています。
中津城
大分県にある中津城は、知る人ぞ知る歴史遺産の1つで、徳川家康公の長女の嫁ぎ先の城としても有名です。
天守(入り口) #中津城 https://t.co/EtzcNYLRIH pic.twitter.com/IASjiXr1ef
— 攻城団フォトギャラリー (@kojodanphoto) January 16, 2020
中津城は、旧中津藩主の子孫の方が私財を投じて守ってきましたが、時代と共に老朽化が進んでいます。
そのため、中津城でも2012年から一口城主を募集し始め、城の保存に努めています。
宇和島城
愛媛県宇和島市にある重要文化財・宇和島城でも、全国規模で幅広く一口城主を募集しています。
【宇和島城】2017年12月5日
藤堂高虎の築城した近世の海城。後に伊達政宗の長子 秀宗が入城。これにより宇和島伊達家が明治維新まで続く。#愛媛#伊予#宇和島城 (@ 宇和島城 in 宇和島市, 愛媛県) https://t.co/57pABogGBJ pic.twitter.com/edho3trK9j— 大神【1月18日:岐阜城→名古屋】信貫 (@wolf8810) December 7, 2018
寄付されたお金は、お城の修繕費にあてられ、1人何口でも寄付することができます。
一口寄付すると「城主証」がもらえますが、二口以上寄付すると、宇和島城の店主内に名前が掲載されます。
松代城
川中島の合戦で武田信玄公が使い、その後、真田氏の居城となった長野県の松代城でも、一口城主を募集しています。
【長野県:ニュース】≪松代城の「一口城主」を募集≫ NHK長野 – https://t.co/pK1pWFzVKR
江戸時代の真田家の居城、「松代城」の保存や整備を進めるため、長野市は… pic.twitter.com/doF1PRdMXB
— 長野県のニュース・天気・交通(ニュース) (@naganoNTK) July 23, 2017
現在、松代城の、大掛かりな環境整備のための事業が予定されています。
この事業のために多くの資金が必要になるため、一口城主による寄付金が不可欠となっています。
一口城主になれる寄付の方法を解説!
では次に、一口城主になるための寄付の方法を、5つのお城別にそれぞれ解説していきます。
熊本城
熊本城の復興城主になるためには、1万円以上の寄付をすることが条件となります。
また、平成28年10月31日以前に復興支援の寄付を1万円以上行った人も、手続きによって、復興城主になることが可能です。
熊本地震で被災した「熊本城」の早期復旧を支援する”一口城主”制度の支援金である『復興城主』が、ネット受付に対応 – クレジットカード決済による支援が可能に。→ https://t.co/Vad0Nn2R7w pic.twitter.com/qoNLsgI7Op
— 福岡のニュース (@TwitFukuoka) February 4, 2017
復興城主移行への手続きは、公式サイト上から書類をダウンロードし、必要事項を記載して送ってください。
寄付金の入金は郵便振り込み、もしくは熊本城総合事務所の窓口・桜の馬場「城彩苑」内の「わくわく座」に直接持参する形になります。
更に、ふるさとチョイス上でも、熊本城の復興城主の受付を行っています。
二条城
【二条城一口城主募金】
本格修理は,1603年徳川家康による築城以来の大修理
数多くの文化財等を有することから,修理期間に約20年,経費として約100億円が必要
そのため皆様の御理解と御支援を賜る”世界遺産・二条城一口城主募金”を募っています
詳しくはhttps://t.co/X4yHaIOYxR— 【公式】京都市ふるさと納税 (@kyotocityzaisei) December 18, 2019
二条城の一口城主になるためには、一口1,000円以上の寄付をすることが条件となります。
寄付は銀行振り込みかクレジット決済、もしくは京都市内の役所などの窓口に現金を直接持参する形になります。
現金を受け付けている窓口は、京都市内の市役所・区役所・支所・出張所です。
クレジット決済で寄付する場合は、HP上で手続きを行うことができますよ。
中津城
中津城の一口城主になるためには、1万円以上の寄付金が必要で、これは「会費」という形で納めるものとなります。
ですので、寄附金控除の対象にはならないのでご注意ください。
ちなみに、納める「会費」の金額によって、受け取れる特典が変わってきます。
寄付をするには、まず申込フォームに必要事項を記入し、送信してください。
追ってメールが届くので、メールの記載に従って寄付金を払い込んでくださいね。
宇和島城
宇和島城の一口城主になるためには、一口につき5,000円の寄付金が必要で、1人何口でも寄付できます。
寄付金の支払い方法に関しては、公に情報が出ていないので、宇和島市教育委員会に直接問い合わせてください。
HPの下の方に記載されている「文化・スポーツ課」に、メールか電話で問い合わせる形になります。
松代城
松代城の一口城主は、長野県のふるさと納税のサイトから募集されていました。
長野市は、松代城の保存や整備を進めるため、「一口城主」として寄付を募集!
一口城主になると「一口城主証」のほか、松代の5つの施設に入場できる「一口城主通行手形」が贈られる他、金額に応じた特別特典も!※ふるさと納税の返礼品は、『長野市松以外』の方が対象です。市民は寄付のみ可能。
— 日ノ本真田通信 (@shinano888) October 8, 2017
2018年9月1日から2019年1月20日の期間に募集が合ったようですが、現在では募集はされていません。
残念ですが、今後、松代城の一口城主が再募集される可能性もあります。
もし、再募集された場合にはこちらでご紹介しますね。
まとめ
寄付をして一口城主になると「城主証」が発行され、あなたも「大名」になることができます。
気に入ったお城を保存するプロジェクトに参加できる気分も味わえるので、やりがいのある寄付ですよ。
そして、一口城主には、色々な特典も用意されているので、歴史ファンには嬉しいプレゼントですね。
大切な日本の文化財・お城を、あなたの寄付で、後世に受け継いでいきませんか。