ギビング・プレッジとは?活動内容や世界への影響はどう?

自分の資産の半分以上を慈善事業に寄付するギビング・プレッジという活動が話題になっています。

世界を見渡してみると、もう既に150人以上の人たちが、この活動に参加していると言われています。

そして、参加者は皆、世界を舞台に大活躍する、超一流と呼ばれる人たちばかりです。

ここでは、そんなギビング・プレッジの活動や、その影響力について触れていきたいと思います。

 

ギビング・プレッジの活動内容は?

ギビング・プレッジ(The Giving Pledge)は、2010年に民間団体によって始まった寄付の啓蒙活動の1つです。

 

民間団体と言っても、ギビング・プレッジを立ち上げたのは、アメリカのマイクロソフト社会長のビル・ゲイツ氏と投資家のウォーレン・バフェット氏です。

2006年にバフェット氏が持つ資産の85%を、徐々に5つの慈善財団に寄付すると宣言しました。

その6分の5に当たる310億ドルはビル・ゲイツの慈善財団「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」に回すことも発表し、そこから両者によってギビング・プレッジの構想が寝られたのがスタートです。

そして、この活動に賛同する投資家や起業家たちが、ギビング・プレッジを宣言することで注目が集まり、多くの人に知られるところになりました。

この宣言は、webで公開する形ではありますが、実は法的な効力がない宣言でもあります。

そのため、「宣言が無効になるのでは」「本当にきちんと寄付するのか」などと、疑問を抱く人も多いと聞きます。

でも、宣言を世界中に公開している以上、自身の信用のためにも、きちんと寄付をするのではないかという声が多数のようです。

ギビング・プレッジに参加する人たちは、自分がどこに寄付したいのかということも公開しています。

自分の資産をどこに寄付するかについては、人によって、かなり違いがあります。

開発途上国支援に寄付する人もいれば、教育事業に寄付する人もいます。

又、医療や科学技術を発展させるために寄付をするという人も少なくありません。

ギビング・プレッジの目的とは

ギビング・プレッジは、基本的には、富裕層に向けた寄付の呼びかけです。

資産が多い方が、世の中が良くなることを祈り寄付することを宣誓するのが主な活動になっています。

ですが、ギビング・プレッジは、ただ単に「どこかに寄付をする」という目的だけの活動ではありません。

新しい社会に向けた資産の在り方を、世の中に発信するという目的もあります。

富裕層が先頭を切ってこれを行うことで、資産の在り方使い方を考え直すきっかけになるかもしれないという狙いがあります。

今まで私たちは、「資産=自分の家に貯めこむもの」と考えてきました。

でも、ギビング・プレッジをきっかけに、資産に対する考え方が変わる人もいるかもしれませんね。

ギビング・プレッジを宣誓している富豪とその寄付先は?

ギビング・プレッジに賛同し、公式サイトで宣誓している富豪たちとその寄付先についてご紹介します。

ウォーレン・バフェット

ウォーレン・バフェットは世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの会長兼CEOです。

彼により、ギビング・プレッジの活動が始まりました。

世界で著名な投資家であるとともに、慈善活動にも熱心であることで有名です。

毎年、バフェットとともにランチをする権利がオークションで1億円以上で落札され、全てが貧困や不平等と戦う慈善事業団体グライド財団に寄付されています。

さらに資産の99%を寄付するとも宣言しています。

まずは、2006年に自身が持つバークシャー・ハサウェイ株の85%にあたる374億ドルを5つの財団に寄付すると発表しました。

そのうち310億ドルはビル&メリンダ・ゲイツ財団に寄付されており、毎年寄付残額の5%ずつ支払われています。

死後はスーザン・トンプソン・バフェット財団(Susan Thompson Buffett Foundation)に寄付される予定です。

ビル・ゲイツ&メリンダ 夫妻

マイクロソフト創業者ビル・ゲイツとその妻メリンダは、ウォーレン・バフェットと共にギビング・プレッジを立ち上げた方です。

夫婦によって2000年に創立された世界最大の慈善基金団体ビル&メリンダ・ゲイツ財団の資産は400億ドルを超えています。

この財団は「全ての生命の価値は等しい」という信念のもと活動を行っており、寄付は主に世界の貧困層や格差を減らすための活動全ての人々が健康で豊かな生活を送るための支援に使われています。

寄付先

  • 医療分野(ワクチン支援):15億ドル
  • 教育支援(奨学金):15億ドル
  • 貧困対策(アフリカ農業支援)

マーク・ザッカーバーグ・プリシラ・チャン 夫妻

フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグとその妻プリシラ・チャンです。

資産は約710億ドル超あり、自らが保有するフェイスブックの株式の99%を妻と設立した慈善活動財団チャン・ザッカーバーグ・イニシアチブに寄付すると宣言しています。

教育、医療などへの長期投資を目的としての寄付が目立ちます。

寄付先

  • 医療(疾病予防・治療の基礎研究):6億ドル
  • エネルギー(クリーンエネルギーファンド)
  • 教育(アフリカにおけるエンジニア育成)

ラリー・エリソン

オラクル共同創業者のラリー・エリソンの資産は約550億ドル。

母親や共に会社を設立した仲間が癌により亡くなっているため、医療分野を中心とした寄付が予定されています。

マイケル・ブルームバーグ

元ニューヨーク市長であり、通信会社ブルームバーグのCEOです。

資産は約500億ドル。

出身校であるジョンズ・ホプキンズ大学に18億ドルを寄付することを宣言しています。

ギビング・プレッジが与える世界への影響は?

では、ギビング・プレッジは、実際に世界へどのような影響を与えているのでしょうか。

やはり、アメリカを代表する投資家・起業家が始めた活動なので、かなり世界に影響力があるようです。

彼らに賛同して、この活動に参加する人たちは、超が付く富裕層ばかりです。

そのような人たちから賛同される活動になったということは、資産の在り方を考え直す富裕層が増えてきたということです。

実際に、世界に名だたる富裕層が続々とギビング・プレッジに参加されています。

また、ギビング・プレッジに参加している人の中には、「生前に寄付したい」という人も多いようです。

その中でも、「引退後ではなく、現役中に寄付をしたい」という人までいるそうです。

これは、「自分の資産を現役中に動かし、どこへ向かうのかを見たい」ということです。

つまり、「資産を貯めこむ」のではなく、「自発的に資産を動かす」という価値観へのシフトだと言えます。

しかも、「現役中に寄付したい」という人の中には、20代の若手起業家もいます。

このような若い世代の富裕層が、先頭を切って、資産の在り方を世界に提示したのです。

これはかなり影響力があるだろうと言われ、一般の私たちが資産について考え直すきっかけにもなりそうです。

資産に対する考え方は、もう既に、新しい時代の価値観へとシフトチェンジしたのですね。

まとめ

アメリカを代表する投資家・起業家によってスタートしたギビング・プレッジは、世界の富裕層に広がっています。

これに参加している人の中には、自分が現役の間に資産を寄付したいという人までいます。

この行動は、資産の在り方について考え直すことに、大きな影響を与えているようです。

富裕層だけが参加できる活動にとどまらず、私たちが資産への価値観を見直すきっかけにもなりそうですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です