日本赤十字社といえば、医療にまつわる支援団体というイメージをお持ちの方が多いかと思います。
私達一般人がよく目にするのは、献血のときでしょうか。
そんな日本赤十字社をインターネットを使って調べると「怪しい」「天下り先」などのネガティブな言葉も目につきます。
悪い意見の方が頭に残りやすく、どんどん噂は独り歩きしていきます。
今回は日本赤十字社はどんな活動をしているのか、その活動に対しての口コミなどを調べてみました。
目次
日本赤十字社とは
まず、日本赤十字社とはどんな活動をしている団体かご紹介します。
日本赤十字社というと支援団体のイメージが強いですが、ボランティアだけでなく様々な事業を行っています。
国内災害救護
災害が発生した時に迅速に救護活動を行えるよう講習や普及を行っています。
今朝、北海道で震度6強の地震発生。死者、けが人が出ている模様です。日赤では発災直後から、北海道支部を中心に情報収集や連絡調整にあたっており、被災地でのニーズにあわせて活動します。なお日赤本社(東京都港区)からは、海上保安庁の協力のもと先遣隊が千歳基地に向けて出発しました。 pic.twitter.com/NDSPNQhj95
— 日本赤十字社 (@JRCS_PR) 2018年9月6日
国際活動
国外の災害や紛争、伝染病などで苦しむ人たちを支援しています。
12月22日インドネシアで発生した津波により、ジャワ島とスマトラ島が被害を受けました。インドネシア赤十字社は発災直後からボランティアと医療チームを派遣し、捜索救助、応急手当、救援物資の配布を開始。日赤が過去に地域防災事業を通じて育成したボランティアも現場で救援活動にあたっています。 pic.twitter.com/bODBR1dH1v
— 日本赤十字社 (@JRCS_PR) 2018年12月25日
赤十字病院
緊急医療を供えた病院です。事故や災害の際の搬入受け入れ先となります。
救急法の講習
人が倒れている!となった時とっさに動けるよう心肺蘇生法やAEDの使い方の講習を行っています。
#大阪 で #地震 が発生した場合を想定し、体験型防災セミナー「災育」を大阪赤十字病院で開催しました。地域住民一人ひとりが、自助や共助について学び、日頃から備えることが、いざというときに自身や周囲の人の命を守ることにつながります。詳細》 https://t.co/OjndCWXqWt pic.twitter.com/xAruC6wENT
— 日本赤十字社 (@JRCS_PR) 2018年8月21日
血液事業
献血を受け付け、病気の治療や輸血を必用としている人の元へ血液を届けます。
現在、「はたちの献血」キャンペーンを実施中。日赤本社(港区芝大門1-1-3)でも献血を実施します!(【日時】1月11日(金)9:30~16:00【会場】日赤本社2階201会議室)皆さまのご来場をお待ちしております。 pic.twitter.com/6fBRfQqvr8
— 日本赤十字社 (@JRCS_PR) 2019年1月9日
看護師等の教育
看護学校を設け、災害看護などの幅広い知識を備えた医療従事者の育成を行っています。
#看護師 が行う「特定行為」をご存知ですか? 看護師が、手順書に基づき、医師の判断を待たずに一定の診療補助を行うことができます。#日赤 では特定行為を実施できる看護師を育成しています。詳しくは≫https://t.co/UiHAPzO8Xf pic.twitter.com/8rNUWAToGp
— 日本赤十字社 (@JRCS_PR) 2019年2月6日
赤十字ボランティア
募金活動や被災地支援など地域に密着したボランティア活動を行っています。
24年前の今日、阪神・淡路大震災が発生。神戸市で開催の「1.17ひょうご安全の日のつどい」では午後1時から赤十字奉仕団による炊き出しが。炊き出しを振舞う奉仕団員の方々も24年前は被災者でした。1杯の豚汁に思いがこめられています。#日赤 pic.twitter.com/vwxSTvPIEm
— 日本赤十字社 (@JRCS_PR) 2019年1月17日
社会福祉
社会的な支援を必要とする人の支援を行い、皆が支え合える地域社会を作っています。
ご家族やご友人への #プレゼント にあなたのやさしさを+(プラス)!12月25日までに対象の #赤十字 グッズをご購入いただきますと、商品代金の一部が「#海外たすけあい」に寄付されます!(株式会社日赤サービス協賛)詳細》 https://t.co/uZIt2lppmV pic.twitter.com/JAOBDnPI9x
— 日本赤十字社 (@JRCS_PR) 2018年12月10日
青少年赤十字
学生ボランティアを受け付け、様々な活動を通して学びの機会を提供しています。
学生の皆様へご案内です。2月19日に、トークセッション「平成の救護活動から学び、新時代の支援を考える」を開催します。その後には、平成の災害と日赤の国内災害救護活動を振り返る企画展示ガイドツアーも。私たちにできることを考えてみませんか?詳細》https://t.co/74FWNH5jpG pic.twitter.com/my5d9BJQ8e
— 日本赤十字社 (@JRCS_PR) 2019年2月15日
活動内容を見てわかる通り、人の命を助けることを行っている団体です。
日本赤十字社への寄付について
日本赤十字社の寄付は大きく分けて「義援金」と「活動を支援するための寄付」の2種類あります。
日本赤十字社の義援金について
赤十字の義援金は、日本国内の被災地などに送る「国内義援金」と災害や紛争に苦しむ国外に送る「海外救援金」の2つがあります。
国内義援金
国内義援金は、国内で起きた地震などの災害で苦しむ人達のための寄付金です。
たとえば、東日本大震災、平成30年北海道胆振頭部地震などでも義援金が集められ、被災された方に市町村を通じて届けられました。
義援金については、集められたお金は100%全て被災地に届けられます。
活動資金や事務経費のために使われることはありません。
海外救援金
海外救援金は、海外で生活が困難になっている方のために使われる寄付金です。
たとえば、バングラデシュ南部避難民救済や、中東人道危機救済のために集められ、現地で医療支援や食料・生活用品の提供に使われました。
活動を支援するための寄付
被災地へ直接届く寄付とは別に、活動を支援するための寄付もあります。
支援に対する寄付は、国内外災害があった際の支援教育、救急法の講習や普及、ボランティアスタッフの育成、物資の配布などに使用されます。
日本赤十字社への寄付する方法
日本赤十字社への寄付する方法はいくつかありますが、一番手軽なのは、クレジットカードによる寄付です。
日本赤十字社の公式サイトでは、クレジットカードによる寄付申し込みを受け付けています。
引用:日本赤十字社公式サイト
寄付は2,000円以上から行うことができ、「毎月」「毎年」「今回のみ」の3つから選ぶことができます。
クレジットカード以外にも、口座振替、郵便振替・銀行振り込み、コンビニ端末を利用する方法、近くの赤十字の窓口に直接届ける方法、Tーポイントなどの溜まったポイントを利用する方法など様々な寄付方法があります。
日本赤十字社の寄付の口コミや評判
日本赤十字社の寄付について、口コミや評判はどのようなものがあるのでしょうか?
良い口コミ、そうでない口コミのどちらもピックアップしてみました。
良い口コミ
寄付を通じてもっと講習の数を増やしてほしい。
駅や市役所などに献血の車が来てくれるのも嬉しい。
寄付で活動しているというのも好感が持てる。
寄付をして応援したくなる。
あまり良くない口コミ
批判は主にお金に対する事に集中しているようです。
多く見られたのが、「寄付金で給料を払うのはいかがなものか」という内容のもの。
こちらに関しては、中には義援金から給料が支払われていると間違った認識をされている方も中にはいるようです。
実際に、日本赤十字社にもそのような問い合わせが多くあったようで、公式サイトで「義援金は100%全額を被災地へ届けています」と明言しています。
引用:日本赤十字社公式サイト
日本赤十字社って怪しい?
批判している人の言い分は
「ボランティア中心なのに人件費が発生するのはおかしい」
「寄付金から団体の従業員の給与が出ているのはおかしい」
というものです。
人件費の発生について
人件費とは給与だけではありません。
寄付金の管理・振り分け、プロジェクトの立ち上げ、支援物資を届けるための手続き、ボランティアスタッフへの指示など様々など人間がかかわること全てにお金が動きます。
日本中から集まった募金は大切で貴重なものです。
責任をもった人が管理し、その対価として賃金をもらっているからこそ、きちんとした団体として運営されているのだと思います。
寄付金から給与が出ている
無償で誰かの役に立つボランティアはとても美徳なことです。
しかし、無償となるとどうしても無責任な人が出てきてしまいます。
国を越えて人々を豊かにする支援プロジェクトはとても過酷です。
トイレや井戸も無く、伝染病や紛争などの危険もあります。
ボランティアは任意なので辞めたくなったらいつでも辞めることができますが、支援は中途半端のまま終わってしまいます。
そこで責任ある人を従業員にすることで、プロジェクトを遂行させやすくなります。
従業員にすることによって守られるものもあります。
ボランティアの場合自己責任となってしまい、プロジェクト中の怪我や病気の際の保証がありません。
社員にすることで何かあった場合も社会保険である程度の保証が出ます。
あなたはそれでも「無償じゃないのはおかしい」と言えますか?
また、義援金は100%被災地のために使われます。
活動資金としての寄付金を集めているのであれば、給料として使われるのも正しい使い道の1つではないでしょうか。
日本赤十字社について社会ではどう評価している?
日本赤十字社への寄付を調べてみた中で、いくつか参考になる口コミや評価があったのでご紹介します。
色々、○○に募金したら駄目的なtweetが出回ってけど、大体皆が書いている日赤が、一番無難だと思う。
今回のような国外向は救援金といって現地の救護経費(物資や車両)や復興資金になるんだけど、経費として日赤の懐に入ったりはしない。
ちなみに、国内向け義援金は100%対象者へ現金支給。— ろう@滝 (@rou_taki) 2018年2月7日
義援金を募る団体は沢山あるけど善意の団体なのかよくわからないものも沢山あるので気を付けよう。だからいつも日本赤十字社でしか募金しない。世界で震災とかがあると封筒が送られてきてうざいけど。するしないは100%自己満で決めてるのでごめんなさいw
— ミニ@北海道と共に! (@00_MiNi_pp) 2018年2月7日
日本赤十字は社費の寄付と義援金の寄付に分かれてて、社費は日赤の活動資金(人件費、広告、事業管理等)、赤十字病院、医療チーム派遣診療、社会福祉法人事業などに。義援金は100%は実際に現場に渡る(ここにも問題あるけど)。日本ユニセフのごっちゃ混ぜよりましかなと思って(^ω^)
— 🍊にゃんこ先生(誤字多いよ) (@Prof_nyanco) 2017年12月15日
今回の台湾の地震被害に対して、日本赤十字社経由で支援をされる場合、必ず『義援金』としてください。『寄付金』とか、他の目的にしないこと。
『義援金』は相手に100%届きますが、『寄付金』はかかる経費が引かれてしまいます。なのでその目的と『義援金』を確認して振り込んでください!!— ゆうすけ (@morinokenja) 2016年2月6日
SNSでは、日本赤十字社へ寄付した義援金なら100%被災地へ送り届けてもらえるので安心という口コミが多くありました。
他の団体を含め、活動を支援するための寄付だと職員の給料になってしまいあまり好ましくないという声もありつつ、被災地に全額送り届けるなら日本赤十字社が一番信頼して寄付できるとの評価が目立ちました。
まとめ
日本赤十字社についてわかったことを以下にまとめました。
- 寄付金の種類:国内義援金、海外救援金、活動資金
- 使い道:国内の被災地などを支援する国内義援金、海外の病気や紛争で苦しむ人たちを救う海外救援金、献血や救急法の講習などに使われる活動資金
- 活動:国内災害救護、国際活動、赤十字病院の運営、救急法の講習、献血などの血液事業、看護師等の教育、ボランティア、社会福祉など
- 口コミ:お金のことについて批判的なものが目立つが、講習を行うための教育など必要経費に使用されているのでお金儲け主義という意見には疑問も。
日本人は無償を美徳とする傾向にあるようです。
しかし行動にはきちんとした対価が支払われるべきだと私は思います。
日本赤十字社は寄付金の使い道がきちんと明記されているので、きれいごとを並べている団体よりも好感が持てます。
とくに被災地への寄付を考えているのであれば、日本赤十字社への寄付がオススメです。
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