ユニセフに寄付する方法。寄付出来るものと寄付先は?

みなさんはユニセフ(unicef)についてどれだけご存知でしょうか?

募金活動を行っている団体という認識をお持ちの方は多いと思いますが、ユニセフがそもそもどういった団体で、誰に、どうやって支援しているのか、知らない人も多いのではないでしょうか。

今回は、ユニセフについてどんな活動をしているのか解説したいと思います。

ユニセフとは。どんな団体でどんな活動をしている?

世界では今も約6秒に一人、幼い子どもが5歳を迎える前に亡くなっている」という事実があります。

日本では少子化の問題は取り上げられていても、貧困などで子どもが亡くなるという話はあまり聞かず、他人事のように聞こえるかもしれません。

ユニセフはこういった助けを必要とする「子どもたち」に対して支援活動を行っている国連機関です。

unicefはUnited Nations Children’s Fundを略したもので、国際連合児童基金のことを指します。

1946年に設立されて以降、70年間以上も子どもたちの支援活動を行ってきています。

本部をニューヨークに拠点を構え、先進34カ国にユニセフ協会があります。

本部と協会は協定を結ぶことで連携しており、日本にも日本ユニセフ協会があります。

主な支援活動としては、乳幼児に対する栄養改善支援、HIV/エイズの治療ケアによる撲滅や子どもたちに質の高い教育を提供することなどが挙げられており、活動の幅は多岐にわたります。

ユニセフは、世界中の人々が募金してくれた資金を利用することにより、これらの活動を積極的に行っている機関です。

ユニセフに寄付する方法。手続きの詳細について

 

では、実際にユニセフに寄付するにはどうすればよいでしょうか。

寄付する方法は様々ですが、今回は一般的なホームページからの申込による寄付の方法を説明します。

個人の方が募金を行うには、ユニセフのホームページから申込む必要があります。

まず、募金したい方は、ホームページ内に貼ってある「募金する」リンクをクリックしてください。


引用:ユニセフ公式サイト

クリック後、募金申込みのページに飛ぶことができます。

初めて利用される方は、個人の情報を登録する必要があり、氏名、性別等の支援者情報、住所、電話番号、募金のきっかけ(任意)など必要事項を登録します。

登録が完了したら、募金の手続に入ります。


引用:ユニセフ公式サイト

手続自体は簡単で、募金したい金額を選択し、支払方法を選択するだけでOKです。

ただし、継続して定額募金する方は、別の手続きを要するので注意が必要です。

一回だけ募金する方は、気にする必要ありません。

上記の他にも電話による寄付の受付やソフトバンクユーザーであれば、携帯電話料金と一緒に募金することができます。

寄付する方法が様々なため、大変利用しやすいのが特徴です。

ユニセフに寄付出来るものとは?

ユニセフは、そもそもが基金であるため、わたしたちは募金によりユニセフの活動を支援するのが主になります。

個人が持っている食料や衣類など、物資そのものの支援を受け付けてはいないのです。

募金の種類としては、「一回の募金」または「継続募金」での寄付が多く、「一回の募金」は、自分が指定する金額を一回募金することで一度にたくさんの募金を行いたい方におすすめです。

また、「継続募金」は、「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」と呼ばれており、毎月指定した金額を募金することができます。

少ない金額でも継続して、幅広く世界中の子どもたちの支援を行いたい人には魅力的な支援内容になっています。

※募金金額について
継続募金の場合:毎月1,000円以上の金額から行えます

一回限りの募金の場合:2,000円以上の金額から行えます

募金による支援だけでは物足りない人は、「ユニセフ支援ギフト」の利用をおすすめします。

これは、病気予防のためのワクチンや治療用ミルクなど、子どもたちが必要としている物資を自分で選び、それらの物資を子どもたちの元へ届けることができる寄付です。

ユニセフに寄付したものはどこへ行く?

日本で寄付した場合、寄付したものはどこへ行くのでしょうか。

日本国は支援対象になっていないことから、寄付は当然海外に行くことになります。

わたしたちの寄付が子どもたちにどのように届くのか気になりますよね。

日本で募金した場合、そのお金は一旦、日本ユニセフ協会に振り込まれます。

その後、日本ユニセフ協会よりユニセフ本部に送られ、世界各国で支援を必要としている子どもたちがいる地域に配分されます。

配分後は、各地域の子どもたちの必要に応じて、物資購入インフラの整備に利用される仕組みになっています。

ユニセフ支援ギフトを利用した場合は、ユニセフ本部を経由しません。

わたしたちが選んだ物資は日本ユニセフ協会から子どもたちのところに直接送られることになっています。

ユニセフ支援ギフトは、支援する対象国も選ぶので、ユニセフ本部を経由する必要はなく、直接届けることが可能になります。

ユニセフ親善大使とは

ユニセフ協会では、子どもへの支援を呼びかけ、ユニセフがどんな活動をしているか人々に知ってもらうための広報活動を務める親善大使がいます。

その活動は無報酬。全くのボランティアでなされています。

日本でも、ユニセフ本部承認のもとで任命され、活動をされてきた日本ユニセフ大使が何人かいらっしゃいますので、ご紹介しますね。

長谷部誠さん

2018年6月にプロサッカー選手を引退された長谷部誠(はせべ まこと)さんは、現在の日本ユニセフ大使です。

もともと2007年からマンスリーサポートプログラムで募金をされており、2010年には日本ユニセフのCMにもご出演されています。

以降、毎年のようにチャリティイベントや被災地訪問、被災地支援をされていましたが、2016年12月から大使を務められています

国際サッカー連盟(FIFA)の国際試合に100試合以上出場された日本を代表するサッカー選手。

そのため、訪問先ではサッカーを通じて子どもたちと交流されることが多いようです。

著書の『心を整える』から発生した著者長谷部誠選手の印税は、全額ユニセフを通じて世界の子どもたちの支援に寄付されています。

日野原重明さん

医師として、命の大切さを訴えかけてきた日野原重明(ひのはら しげあき)さん。

2007年4月から日本ユニセフ大使を務められ、講演や執筆活動で世界の子どもたちの現状を伝え、支援を呼びかけられました。

アグネス・チャンさん

 

 

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歌手のアグネス・チャンさんは初の日本ユニセフ協会大使です。

1998年に任命され、毎年世界中のユニセフの現場を訪れ、その活動や子どもたちの現状を日本だけでなく世界に発信されてきました。

その功績が認められ、2016年にはユニセフのアジア親善大使に任命されました。

日本ユニセフ大使は「財団法人日本ユニセフ協会」という日本の公益財団法人による任命ですが、アグネス・チャンさんが現在務めるアジア親善大使は国連機関であるユニセフが任命するものです。

そのため、日本のユニセフ活動として報道されていませんが、厳しい環境にいる子どもたちの状況を世界に発信されています。

東日本大震災では緊急募金として1,000万円、また毎年のように多額の寄付をされているようです。

黒柳徹子さん

 

 

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黒柳徹子(くろやなぎ てつこ)さんは日本ユニセフ大使ではなく、国連機関としてのユニセフの親善大使を1984年から務められています

実際に毎年のように世界中の紛争地を訪問され、その様子が同行した日本のメディアにてドキュメンタリー番組として放映されたことも。

黒柳徹子さんご自身でも、募金活動をされており、寄せられた募金総額は2018年1月末で58億円。

そのお金は事務費用などには当てられず、全てがニューヨークのユニセフ本部に送られています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ユニセフは、世界中で苦しんでいる子どもを救う活動団体です。

集めた募金を資金にして運営され、また子どもを救うための物資の購入、医療費などに当てられます。

お金以外の寄付は現在受付していませんが、自分で使い道を選択する方法もあります。

また、募金方法もいろいろと選択肢があるので、利用しやすいですね。

今回の内容が、今まで何となくしか知らなかったユニセフの活動や寄付の内容を知るきっかきになれば嬉しい限りです。

そして、ぜひ、世界中の子どもたちのためにもユニセフを利用して寄付してみてください。

寄付の形は様々で、世界中の子どもたちの命を救っていることが実感できるはずです。

それはきっと、これからの世界を作る世代の子どもたち、そして、あなたの心の中に大きな宝物を残すことになるでしょう。

世界中で支援を必要としている子どもたちが数多くいる中で、わたしたちにできることは限られています。

ユニセフは、子どもたちの命を救いたい人、子どもたちの未来を作りたい人にとって、最高の支援の形を提供してくれるでしょう。

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